うちの小学3年生の弟くんは、音読があまり得意ではありません。
国語の教科書で始まったばかりのお話でも、
・言葉につまる
・読み飛ばしてしまう
といったことが多く、なかなか進まなくてやる気をなくしてしまう日もしばしばあります。
実は私自身も、子どもの頃は音読が苦手でした。
「みんなみたいにすらすら読めない…」
「どうして自分だけうまく読めないんだろう」
そんな気持ちを、ずっと抱えていました。
だからこそ、弟くんの気持ちがよく分かります。
“できないから怒る” のではなく、
“できるようになるために、ちょっとだけ工夫をする”
そんなスタンスで、できるサポートを続けています。
今日は、その中でも
実際に試して効果を感じた“簡単サポート”
を紹介したいと思います。
音読が苦手な子がつまずくポイント
弟くんがよく間違えたり読み飛ばしてしまうところは、こんな場所です。
・平仮名が長く続くところ
→ 文字の形が似ていて、視線が迷いやすい。
・文章が詰まって見えるところ
→ どこまでが一つの言葉なのか分かりにくい。
・言葉と言葉の境目が目で追いづらいところ
→ とくに低学年の子が引っかかりやすい部分。
これらが重なると、読むことだけで精一杯になってしまい、内容が頭に入りづらくなります。

私も子どもの頃、このタイプで
「読むのに必死で内容が分からない」
という状態がよくありました。
私が実際にやっているサポート
“うすく区切り線”を入れる
1つ目は、教科書に鉛筆でうすく区切り線を入れること
・言葉と言葉のあいだ
・平仮名がずらっと並んでいるところ
・文章のかたまりが大きいところ
こうした場所に、うす〜く線を書き込んで見やすくします。
「え、これだけ?」
というくらいシンプルなのですが、効果はしっかりありました。
線があるだけで👇
・目がどこにいけばいいかが分かりやすい
・読み飛ばしが減る
・読み間違いも少なくなる
など、弟くんにとっては読みやすさが、一気にアップしたようです。
特に、新しい単元の最初のあたりはつまずきが多いので、この区切り線がかなり役に立っています。
親子で交互に読む
2つ目は、“交互読み”
私 → 弟くん → 私 → 弟くん → …
というように、一文ずつ、
または句点ごとに交互に読んでいきます。
一人で最初から最後まで読むのは、集中力も必要だし、読み間違いが続くと嫌になりやすいもの。
でも、交互に読むと👇
・「読めた!」が積み重なる
・間違いが続いて落ち込むことが減る
・読むペースが自然とつかめる
・親と一緒に読むことで楽しい雰囲気になる
と、いいことがたくさんあります。
私自身、音読が苦手で、授業中の音読で間違えるたびに焦ったり恥ずかしくなった経験があります。
だからこそ、弟くんが「楽しんで読める」ことを大切にしています。
私自身の経験が今のサポートに
私も昔は、
・言葉を読み飛ばす
・読んでいても意味が頭に入らない
・緊張すると余計に読めなくなる
というタイプで、音読の時間はいつも苦痛でした。
だから、弟くんがつまずくポイントも痛いほど分かります。
「うまく読めないのは当たり前」
「できない部分を責めずに、そっとフォロー」
この気持ちで関わるようにしています。
小さな工夫でも、続けると大きな変化に
一つひとつのサポートは小さなことです。
でも、この2つのサポートを続けていくと…
■初日はつまずいてばかり
↓
■2〜3日で少しずつスムーズに
↓
■数日後には1人でサッと読めるようになる
↓
■読み飛ばしが目に見えて減る
という変化がよく見られました。
新しい単元が始まるたびに
つまずくパターンは同じなのですが、
“ちょっとした工夫”
を積み重ねるだけで、弟くんの
「読めた!」
がしっかり増えていきます。
音読が苦手な子にとっては、
この“成功体験”がすごく大事。

自信がつくと、読もうとする意欲も
自然と出てきていました♪
まとめ
音読が苦手な弟くんに、わが家でしているサポートはこの2つ。
①教科書にうすく区切り線を書く
②親子で交互に読む
どちらもすぐできる小さな工夫ですが、続けると効果があると思います。
「できない」を責めるのではなく、
「できるようになる工夫」を探すこと。
それが、音読が苦手な子にとって一番の安心につながるのだと思っています。



